April 25, 2006
シュロ皮のパッカーは別府の発明
昔の温泉はどうやって湯を取っていたかというと、地下に入れた竹管から水圧で自然に上がってくるようになっていたわけです。地中の上の方は、地下水が流れている層があり、その下に温泉が流れているので、竹管を温泉のところまで入れます。竹管の下に方にはノコ刃でタテに切れ目を入れてあるので、そこから温泉が管に入ってきて、水圧で上まで上がってくる仕掛けです。
問題は竹管に沿って冷たい地下水が降りると、温泉の温度が下がること。そのため地下水の温度が低いところと、高いところの境にシュロ皮でつくったパッカーを巻くことを発明しました。これは別府の発明で現在でも使われています。大阪あたりではゴムのパッカーを使いますが、ゴムはすぐに腐ってしまう。シュロが一番です。(大塚隆司)
投稿者: otsuka-b 投稿時間: 05:02 PM